
データサイエンティストって、結局どんな仕事?Pythonでモデルを作れれば十分?
答えはNO。モデルは“手段”。価値は「意思決定」を変えたときに生まれます。
データサイエンティストの仕事内容と必要スキル【年収レンジ付き】——“業務再現”で見える実務像とT字スキルの作り方
結論:データサイエンティストはモデル職ではなく意思決定職。日々の仕事は、課題定義→データ収集・整形(SQL/ETL)→分析・機械学習(Python)→可視化・説明→施策のA/Bや閾値運用→モニタリングと改善の反復です。この記事では仕事内容の具体例、必須スキルのT字図、年収レンジ、1日のタイムライン、ポートフォリオの型、面接質問例、学習ロードマップまでを、現場視点でまとめます。
この記事で分かること
- 現場の仕事フロー(要件→実装→レポート→運用)と成果物
- 評価されるT字スキル(深さ×広さ)
- 日本市場の年収レンジと上振れ/下振れ要因
- 業界別の“実務例”と見せるべきアウトプット
- 6ヶ月で到達する学習ロードマップと今日やること
関連(内部リンク)
[内部リンク:未経験からデータサイエンティストへ:6ヶ月ロードマップ]/[内部リンク:ポートフォリオ完全ガイド]/[内部リンク:SQL入門]/[内部リンク:SQLite×Python]/[内部リンク:Pythonの基本文法]/[内部リンク:pandas基礎]/[内部リンク:pandas実践]/[内部リンク:可視化入門]/[内部リンク:可視化ベストプラクティス集(図選択・注釈・配色の実務)]/[内部リンク:scikit-learn基礎]/[内部リンク:モデル評価]/[内部リンク:ハイパーパラメータ入門]/[内部リンク:Git/GitHub入門]/[内部リンク:単体テストpytest入門]/[内部リンク:データレポート納品の型]
まず押さえるべき3つの誤解
- 「Kaggle入賞=即戦力」ではない…実務の7割はSQL/ETL/説明責任。
- 「モデル精度が高ければ価値」ではない…価値は導入速度×意思決定の改善幅。
- 「ツール列挙でOK」ではない…評価されるのは再現性(Git/テスト/CI)と保守性。
解決策:学び方を“業務再現”に寄せること(要件→実装→レポート→運用)。そのまま面接の証拠になります。
仕事内容の全体像(CRISP-DM × 実務)
- 事業課題の定義:仮説・KPI・成功条件 → One-pager(課題定義書)
- データ収集・整形:SQL/ETL、スキーマ把握、特徴量基盤 → ETLスクリプト/テーブル
- 探索・仮説検証:欠損/異常、相関、可視化 → Notebook+図
- モデル化:ベースライン→CV±std→過学習対策 →
train.py
/evaluate.py
- 打ち手設計:閾値/施策群、A/B設計 → 施策設計書
- 導入・監視:バッチ/CI、再学習、ダッシュボード → 監視指標・アラート
1日のタイムライン(例):08:45 朝会 → 09:00 SQL抽出 → 11:00 可視化レビュー → 13:00 事業MTG → 15:00 モデルCV → 17:00 PR作成 → 18:00 施策メモ共有。
ふみとの現場メモ
初めての需要予測案件では、最初から高精度を狙って迷走。“CV±std”で安定が見えたタイミングで、在庫の閾値設計に切り替えたら一気に価値が出ました。精度0.5%より、意思決定の1クリック。これが実務のリアルです。
役割タイプと“主戦場”
- Biz-DS(ビジネス寄り):要件定義、KPI設計、ダッシュボード、A/B。
- ML-DS(モデル寄り):特徴量・学習・評価・チューニング、軽いMLOps。
- DA/DEと重なりながら働くのが普通です。
必須スキルのT字図(深さ×広さ)
縦(深さ):Python+SQL+統計/ML+可視化/説明 / 横(広さ):Git/テスト/CI、クラウド、BI、業界知識
ハードスキル(必須)
- Python:
pandas
/numpy
/scikit-learn
、可視化 - SQL:SELECT/JOIN/集計/ウインドウ
- 統計・評価:PR-AUC/ROC/MAE/RMSE、CV
- 機械学習:回帰/分類のベースライン、特徴量設計、ハイパラ探索
- 可視化:図選択・注釈・配色、伝わる1枚
- 再現性:Git、
pytest
、Makefile
、GitHub Actions
ソフトスキル(差が出る)
- 課題分解と指標設計(KPI/目的関数)
- 説明力(非エンジニアにも届く言葉)
- プロジェクト運営(KPT、ステークホルダー調整)
[内部リンク:Pythonの基本文法]/[内部リンク:pandas基礎]/[内部リンク:pandas実践]/[内部リンク:SQL入門]/[内部リンク:可視化入門]/[内部リンク:モデル評価]/[内部リンク:ハイパーパラメータ入門]/[内部リンク:Git/GitHub入門]/[内部リンク:単体テストpytest入門]
年収レンジの目安(日本市場)
レンジと補足
- ジュニア/アソシエイト:450〜700万円
- ミッド(実務自走):600〜900万円
- シニア/リード:800〜1,200万円
- マネージャ/スペシャリスト:1,000〜1,500万円+
上振れ要因:英語×外資、広告/ITプラットフォーム、MLOpsまでカバー。
下振れ要因:分析のみ(施策接続が弱い)、非都市圏、レポート中心。
業界別“実務例”と評価される成果物
- 小売/EC:需要予測、在庫最適化、RFM/CLV、レコメンド → 在庫表×閾値と誤差(MAE)推移
- 広告/メディア:配信最適化、アトリビューション、キャンペーン効果 → Lift/CPA差分、A/B設計書
- 製造:異常検知、歩留まり改善、予防保全 → アラート基準と誤警報率、監視ダッシュボード
- SaaS/アプリ:解約予測、課金最適化、オンボーディング → 閾値×施策表(例:スコア>0.8にSMS)
[内部リンク:データレポート納品の型]/[内部リンク:可視化ベストプラクティス集]/[内部リンク:需要予測ミニプロジェクト]/[内部リンク:勤怠/売上の異常検知]
ポートフォリオの型(採用が見たいのはこれ)
- 構成:
README.md
(目的/KPI/データ/再現手順/結果/限界/次アクション)+Makefile
+tests/
+ci.yml
- 指標:CV±std、分類はPR-AUC、回帰はMAE、そして意思決定への翻訳(閾値・在庫・価格)
- レビュー運用:Issue/PRテンプレ、差し戻し率
→ 詳細は[内部リンク:スクール卒業後の実力は?GitHub課題のレベルを評価]/[内部リンク:ポートフォリオ完全ガイド]
面接でよく聞かれる質問(抜粋)
- 課題定義:ビジネスKPIをモデルの目的関数に落とした事例は?
- データ:欠損・外れ値の扱いと根拠は?
- 評価:なぜPR-AUC(またはMAE)?CV設計は?
- リーク対策:どのように防いだ?
- 意思決定:モデルの閾値はどう決めた?施策運用は?
- 可視化:伝わる図とは?禁じ手は?
- 運用:再現性、Git/テスト/CIは?
全50問は [内部リンク:面接で刺さる発表の作り方] に掲載。
6ヶ月で到達する学習ロードマップ
- 1–2ヶ月:Python基礎/
pandas
/SQL/可視化 - 3–4ヶ月:モデル基礎/評価/ハイパラ、小さな需要予測
- 5–6ヶ月:業務再現PF、README/CI/
pytest
、面接LT
→ 詳細は[内部リンク:未経験からデータサイエンティストへ:6ヶ月ロードマップ]
スクール選びの提案(伴走レビューで“実務化”を最短に)
質問初動とレビュー(差し戻し)が速い環境は、学習→実務化までのTime-to-Valueを短縮します。無料カウンセリング/体験でサンプル課題とレビュー基準を見せてもらいましょう。
TechAcademy データサイエンスコース(受講料:174,600円~ ※更に割引あり)

株式会社キカガク AI人材長期育成コース(受講料:237,600円~)

読者タイプ別の“勝ち筋”
- 社会人(転職):Git/pytest/CIの証跡と面接LTを最短で作る。
- 副業目的:Excel自動化×レポート→単価×稼働のシミュで回収設計
- 主婦/夫(在宅):非同期SLAが強い伴走を選び、詰まり時間を最小化
今日のチェックリスト(30分)
- 職種マップを決める(Biz-DS/ML-DSどちらに寄せるか)。
- PFテーマを1本選ぶ(需要予測/解約/異常検知/レポート自動化)。
README
雛形+Makefile
+tests
で土台を作る。- 無料相談を2校予約し、サンプル課題とレビュー基準を文面でもらう。
README雛形(コピペ可)
# 顧客解約予測(業務再現PF)
## 目的/KPI
- 解約率の低減(KPI: PR-AUC, Lift@Top10%)
## データ
- 疑似データ生成スクリプト/データ辞書
## 再現手順
- python -m pip install -r requirements.txt
- make all (features→train→evaluate→report)
## 結果/打ち手
- 閾値0.7でRecall 0.6 → CS架電対象に設定
## 限界/次の一手
- データ粒度、セグメントの追加、実運用でのリードタイム
この記事から次に読むべきもの
- [内部リンク:未経験からデータサイエンティストへ:6ヶ月ロードマップ]
- [内部リンク:ポートフォリオ完全ガイド]
- [内部リンク:スクール卒業後の実力は?GitHub課題のレベルを評価]
- [内部リンク:面接で刺さる発表の作り方]
- [内部リンク:受講費の投資回収シミュレーション]
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未経験からデータサイエンティストへ:6ヶ月ロードマップ【現役が解説】
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