
「数学が苦手でもPythonはいけますか?」
答えはいけます。コツは、アウトプット先行・週10時間×12週間の習慣化・“業務再現”の型です。
本記事は、当サイトの定番スタイルですぐに真似できるテンプレと実務で効く考え方に落とし込み、文系出身でも12週間で「回る」状態をつくる学習戦略を解説します。
この記事で身に付くこと
- 手→頭の順で学ぶ「アウトプット先行」術(コード→図→言葉→式)
- 週10時間×12週間で継続する時間設計とテンプレ
- 要件→検証→レポートの“業務再現”で成果物を作る型
最初につまずくポイントと、抜け方
つまずきは三つ。①数式で固まる、②環境構築で時間が溶ける、③ひとりで抱えて進まない。打ち手は逆順学習と仕組み化です。
順番を「数式→コード」ではなく「コード→図→言葉→必要な式」へ。さらに、壊れない環境・質問テンプレ・固定スケジュールで“詰まりゼロ運用”を目指します。
ふみとの失敗談(だからこの設計になりました)
最初は数式から入って挫折。次に環境構築で週末が全部消えました。最後は質問先がなく、1バグ3日。ここからアウトプット先行・環境の箱(venv/Anaconda→Docker)・質問テンプレに切り替えて一気に楽になりました。本記事はその“やり直し設計”です。
学習戦略:文系のための“逆順学習”
1) アウトプット先行:まず動かす→あとで理解する
最初の2週間で、以下の3つの成果物を作ります。理解は後追いでOK。出来たグラフを言葉で説明し、必要な式(平均・分散・相関)に戻します。
- CSV整形ツール:売上CSVをクリーンにしてピボット(内部リンク:ファイル操作:CSV/JSON/Excelの読み書き/内部リンク:pandas基礎)
- 可視化レポート:売上推移・上位商品・曜日別ヒートマップ(内部リンク:可視化入門)
- 定例PDF出力:Notebook→PDF自動化で“毎週回る”状態(内部リンク:データレポート納品テンプレ)
2) 習慣の箱:週10時間×12週間の型
平日1時間は「30分アウトプット→30分インプット」、週末は2.5時間×2でレポート更新・PDF化。迷いを消すため、固定スケジュールに落とし込みます。(内部リンク:【テンプレ配布】週10時間×12週間 学習スケジュール)
3) 業務再現:要件→検証→レポート
誰の・何の意思決定・いつ・どの指標か。まず要件1ページを書き、次にベースライン→交差検証(CV)で検証。統計は“増分売上”など意思決定の言葉に翻訳して説明します。(内部リンク:実案件型ポートフォリオ/内部リンク:モデル評価)
12週間ロードマップ(コピペ可)
週ごとの到達目標と教材
- Week1|環境とJupyter:壊れない環境(venv/Anaconda)。内部リンク:環境構築完全ガイド/内部リンク:Jupyter Notebookの基本
- Week2|基本文法:
if/for/while
・list/dict
10問。内部リンク:Pythonの基本文法 - Week3|関数/スコープ/例外・ログ:落ちないコード。内部リンク:関数とスコープ/内部リンク:例外処理とログ設計
- Week4|入出力と標準ライブラリ:CSV/JSON/Excel、
datetime/pathlib
。内部リンク:ファイル操作 - Week5|pandas基礎:集計・整形・結合・グルーピング。内部リンク:pandas基礎
- Week6|可視化:推移・構成・関係の図3枚。内部リンク:可視化入門
- Week7|scikit-learn:回帰/分類の一周+評価。内部リンク:scikit-learn基礎
- Week8|SQL×SQLite:SELECT/JOIN/集計→軽量DBでCRUD。内部リンク:SQL入門
- Week9|API/自動化:HTTP/JSON→定例タスク自動化。内部リンク:API入門
- Week10|スクレイピング:requests/BS4+法的リスク理解。内部リンク:Webスクレイピング:requests/BeautifulSoupの基本
- Week11|成果物統合:Notebook→PDF、レポ1枚。内部リンク:データレポート納品テンプレ
- Week12|発表とポートフォリオ:GitHubと10分LT。内部リンク:Git/GitHub入門
“数学が不安”をつぶす設計
- 図から入る:平均/分散/相関は図1枚で直感を掴む
- 言葉で説明:「PR-AUCが0.05↑=陽性抽出が○件増える」と意思決定の言葉に翻訳
- 式は最後に:説明できたら式へ戻る(分散=“ばらつきの平均”、回帰=“平均の傾き”)
- 頻出だけやる:信頼区間/仮説検定/回帰/交差検証(内部リンク:統計入門/内部リンク:モデル評価)
今日の30分でやること(すぐ着手)
- 週10時間ブロックをカレンダーに登録(朝or夜で固定)
- 要件1ページを書く(誰・何の判断・指標)——内部リンク:実案件型ポートフォリオ
- CSV整形ツールの雛形を作る(入出力パス+列名整形)——内部リンク:ファイル操作
詰まりゼロ運用:安全装置の付け方
- 環境の箱:venv or Anaconda → 中級でDocker(内部リンク:環境構築完全ガイド/内部リンク:Docker超入門)
- 品質の保険:pytestを最小2本(読み込み/整形)——内部リンク:単体テストpytest入門
- 例外/ログ:落ちても原因が見える設計——内部リンク:例外処理とログ設計
- 質問テンプレ:再現手順・期待/観測・試行の3点を5分で投げる(内部リンク:未経験向けサポートの比較:質問対応/メンター/コミュニティ)
最初に作る“実務に効く”3つの成果物
① CSVクリーニングCLI
python clean.py --in data.csv --out clean.parquet --date-col ordered_at --drop-na rate
# 伸ばす例:
# --agg sales=sum --group customer_id,date
欠損・型・日付を整えて、顧客×日次レベルで集計できる土台を作ります。
② 可視化レポ(週次)
推移・寄与・関係の図3枚+意思決定コメントをテンプレ化。papermill → nbconvert
でPDF自動化(内部リンク:データレポート納品テンプレ)。
③ 売上予測のベースライン
季節NAIVE→移動平均→SARIMAX/LightGBMの順で段階的に。時系列CVと学習曲線で妥当性を確認(内部リンク:需要予測ミニプロジェクト)。
無料カウンセリング/体験の使い倒し方
- 質問対応の時間帯:朝活/夜活で使えるか
- コードレビュー頻度と粒度:発表練習まで見てもらえるか
- 返金/転職支援の条件:文面でもらえるか
- 迷ったら2社で体験(例:キカガク×Tech Academy)
TechAcademy データサイエンスコース(受講料:174,600円~ ※更に割引あり)

株式会社キカガク AI人材長期育成コース(受講料:237,600円~)

よくある質問(文系あるある)
Q. 英語が苦手。日本語だけで大丈夫?
A. 最初は日本語でOK。ただしエラー/ドキュメントは英語が早いので、翻訳→コピペ検索
を型に。
Q. 数学はどこまで?
A. 平均/分散/相関/回帰/検定/交差検証の6つで実務は回ります。
Q. 仕事と家事で時間がない。
A. 朝活1時間を固定し、週末でPDF化まで到達。家族にはテンプレ文で根回し(内部リンク:家族に理解してもらう伝え方:応援を得るコツ)。
まとめ:”できる設計”を先に作る
- まずはアウトプット先行で「動く→分かる」の順に。
- 週10時間×12週間の固定スケジュールで継続を自動化。
- 業務再現(要件→検証→レポート)で実務に直結。
- 迷ったら体験/カウンセリングで質問とレビューの仕組みを先に確保。
この記事から次に読むべきもの(内部リンク)
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