実案件/ポートフォリオ

クラウドソーシング攻略:失注しないポートフォリオ——“検索性×再現性×成果指標”の三種の神器

提案は送っているのに、なかなか返信が来ない…?

その原因は「スキル不足」ではなく見せ方の再現性にあります。
クライアントは一覧を5秒で判断します。そこで以下の3点が一目で伝われば、返信・受注は伸びます。

再現性:README・デモ動画・サンプル・テストまで一式

検索性:見つかるタイトル/タグ/英語併記

成果指標:数字で語る Before→After

この記事で身に付く力

  • 検索で“見つかる”タイトル/タグ設計
  • 数字で刺さる成果の見せ方(Before→After)
  • 誰でも再現できるREADME/動画/テストの型
  • 7分野×ポートフォリオ雛形の使い分け

まず結論:受注率を上げる“三種の神器”

検索性 × 成果指標 × 再現性

検索性 × 成果指標 × 再現性

    • 検索性:タイトルを用途|技術|成果で三分割。英語併記+関連タグ最適化。

    • 成果指標:必ず数字で(例:60→10分成功率≥99%)。

    • 再現性:README/デモ動画/サンプルデータ/テスト(pytest)を揃える。

      一覧表示で上記3点が一撃で理解できると、返信率は目に見えて変わります。

運営者メモ(ふみとの実体験)

大手でのデータ/マーケ実務10年、副業含め100件以上の伴走をしてきました。
案件ログを見直すと、タイトル三分割+90秒デモ追加+検収基準の明記だけで、次の募集で返信率2.1倍になった例が複数あります。数字と手順の「見える化」は、それだけで強い武器です。

よくある失注パターンと対策

  • 検索に出ない:用途名・技術名・成果がタイトルに無い/タグがバラバラ。
    • 対策:三分割タイトル+英語併記。タグを用途・技術・運用で体系化。
  • 成果が曖昧:「できました」で終わり。所要時間や改善幅が無い。
    • 対策:Before→Afterを数値で。例:60→10分(-83%)
  • 再現できない:README・動画が無い。
    • 対策入出力→操作→結果→検収を90秒動画+5分版で用意。

ポートフォリオの情報設計テンプレ(1プロジェクト=7点セット)

以下をコピペ置換すれば、そのまま“受注仕様”に整います。

1. タイトル:用途|技術|成果
   例)Excel月次レポート自動化|Python+pandas|作業60→10分
2. サマリ(100〜150字):課題→解決→成果(数値)
3. デモ動画(5分/90秒):入出力→操作→結果(図3点+結論1行)
4. README:目的/KPI、使い方、検収基準、制約
5. 再現手順:`make all` or VSCode「All」タスク
6. サンプル:入力CSV3本/出力PDF1本
7. テスト:`pytest` 2〜3本(入出力一致、実行時間)

ワンポイント:make all が難しければ、python main.py --config config.yaml を README に明記。初学者にも再現可能に。

README雛形(日本語/英語サマリ)

# Excel月次レポート自動化(60→10分)
## 課題
- 会議前の集計/整形で60分かかっていた
## 解決
- pandasでETL→Excelテンプレ→PDF自動保存
## 成果(Before→After)
- 所要 60分→10分、エラー率 -100%(ログ化)
## 使い方
- `pip-sync requirements.txt`
- `python main.py --config config.yaml`
## 検収基準
- サンプル3本で一致、処理≤10分、`logs/`出力あり
## 制約/注意
- 個人情報なし、APIキーは環境変数

### English Summary

* Problem: Manual Excel reporting (60min each)
* Solution: Python ETL → Excel template → PDF auto-export
* Outcome: 60→10min, zero manual errors (logged)

補足:コマンドはそのままコピペ実行できる形で書くのが親切です。

案件別ポートフォリオ・テンプレ(7種/コピペ可)

すべて「図3点+結論1行検収見積根拠」付き。置換するだけでOKです。

1) Excel/CSV 自動化

  • タイトルExcel月次レポート自動化|Python+pandas|60→10分
  • 成果:所要 -50分/回、エラーゼロ(ログ化)
  • 検収:サンプル3本一致、処理≤10分
  • 動画:CSV投入 → PDF自動生成 → メール送信(1分デモ)

2) 定例レポート(PDF/メール配信)

  • タイトル週次KPIレポート|Matplotlib+cron|図3点+結論1行
  • 成果:会議準備 -80%
  • 検収:PDF生成≤3分、図の禁じ手なし

3) Webスクレイピング(安全運用)

  • タイトル価格監視|Requests+BS4|重複<1%/対象95%+
  • 成果:変更検知の平均遅延 -70%
  • 検収:robots順守、429/403で停止、差分取得

4) API 連携 ETL

  • タイトルSaaS API→Sheets 日次ETL|成功率≥99%
  • 成果:手入力ゼロ、監視通知で障害 -50%
  • 検収:バックオフ/リトライ、secrets_template.json

5) ダッシュボード可視化

  • タイトルKPIダッシュボード|Tableau/Dash|初期表示≤3秒
  • 成果:意思決定時間 -30%
  • 検収:KPI定義一致、図3点+結論1行、アクセス権限設計

6) データ整形 ETL(DB/BigQuery/SQLite)

  • タイトルCSV→DB ETL|品質チェック(欠損/重複閾値)
  • 成果:品質指標の可視化、バッチ成功率≥99%
  • 検収quality_checks.md、再現手順

7) RPA 補助(ブラウザ/デスクトップ)

  • タイトルRPA補助フロー|Selenium/pywinauto|成功率≥95%
  • 成果:クリック数 -70%、所要 -40分/回
  • 検収failsafe.md、再実行手順

5分で“案件に合わせる”カスタマイズ術

  • 列名の置換:サンプルデータの列名を先方用語に(config.yaml で外出し)。
  • 動画の差し替え:1スライドだけロゴ・業界名を汎用表現に。
  • 検収基準の翻訳:先方のSLA語(成功率/応答SLA)に言い換え。

検索に強くするタグ/キーワード運用

  • 三分割タイトル例スクレイピング価格監視|Python+Requests|重複<1%/対象95%+
  • タグ例python, pandas, matplotlib, tableau, automation, scraping, api, dashboard, remote, async, jst, pytest, ci
  • 英語併記:プロフィールとREADMEに remote, async, Data Analyst, JST を追加。
  • 別名併記:Excel自動化 = excel automation定例レポート = scheduled pdf report

目的(用途)/手段(技術)/運用(環境・SLA)の3層タグで整理すると検索ヒットが安定します。

失注→受注に変えた改善ログ(そのまま使える)

# Loss→Win Log
案件:週次PDF自動化(失注)
Loss原因:成果の数字が弱い/動画なし
改善:Before→Afterを明記(60→10分)、5分デモ追加、検収チェックリスト記載
結果:次案件で返信率 2.1倍、受注1件

ABテスト例

  • 件名:[試作可] 週次レポート自動生成(60→10分) vs [ご提案] PDF自動化前者CV +38%
  • 冒頭1行:結論:60→10分 を先頭に → 返信 +21%

安全運用(匿名化/権利/クレデンシャル)

  • 匿名化:実案件はダミーデータ化・個人情報非掲載
  • 第三者素材:図表/アイコン/フォントのライセンスをREADMEに記載
  • OSS義務:THIRD_PARTY_LICENSES.txtを同梱
  • APIキー:.envで管理、リポジトリに含めない

参考:見積り・契約・著作権の基本は別記事で体系化しておくと安心。

PFの“開き方”:テンプレリポジトリ+自動整形

  • Template Repository を使い、新規PFを即複製。
  • pre-commit(Black/Ruff/isort)で「保存=整う」運用。
  • VSCode の 「All」タスクFormat → Lint → Test を一括実行。

新規PF作成→最低限の整形→テストまで10分で回る作業線を作る。

見せ方強化:スクショ/動画/図の“型”

  • スクショ:Before/Afterの対比を1枚に
  • 動画:目的→入力→操作→結果→検収90秒版5分版
  • 図:推移/分解/構成の3点セット+結論1行

プロフィール最適化(5分で完了)

ヘッダ:Excel自動化/可視化/スクレイピング|60→10分|成功率≥99%

サマリ:実務10年。ETL/ダッシュボード/レポート自動化が得意。図3点+結論1行で意思決定を支援。非同期SLA(一次24h/解決48h)。

キーワード:python, pandas, matplotlib, tableau, automation, scraping, api, dashboard, pytest, ci, remote, async

稼働/連絡:Asia/Tokyo、朝活/夜活対応。録画・議事テンプレあり。

評価ダッシュボード(自分用KPI)

  • 応募→返信率、返信→面談率、面談→受注率、受注→継続率
  • PFビュー数、動画再生率、PDF DL 数
  • 1案件あたり所要(前処理/実装/検収/ドキュメント)

ダッシュボードは自分の改善サイクル。数字で“詰まり”を特定して一箇所ずつ直す。

まとめ:数字と手順を“見える化”すれば勝てる

スキルの多さより、伝わる設計が受注を決めます。
三分割タイトル、Before→After、README+動画+テストの三種の神器をテンプレで揃え、5秒判定で勝ちにいきましょう。

レビュー文化ある伴走で“受注PF”を仕上げる

差し戻しが具体的な伴走ほど、PFは早く“受注仕様”に到達します。無料カウンセリング/体験で、KPI/検収のレビュー動画フィードバックの有無を数値で確認し、三種の神器を一気に整えましょう。

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    ふみと

    このブログでは、データサイエンティストとして市場価値を上げる方法を独自にまとめて発信しています。

    【プロフィール】
    ・大手企業データサイエンティスト/マーケティングサイエンティスト(10年、年収900万円台)/案件100件以上
    ・資格:JDLA E資格(日本ディープラーニング協会主催)/JDLA Community(CDLE会員)/Advanced Marketer/ビジネス統計スペシャリスト/統計検定2級/TOEIC 805
    ・スキル:Python/Tableau/SQL/機械学習/Deep Learning/RPA

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