
Pythonの副業って本当に稼げるの?どうやって最初の1円を作ればいい?
結論、月3〜10万円は“再現性のある型”で十分現実的です。やるべき順番とテンプレをこの記事に全部まとめました。
この記事で身に付く力
- 月3〜10万円の“現実的ルート”を逆算する力
- Excel自動化・可視化レポート・軽量スクレイピングの納品の型
- 即コピペで使える営業テンプレ(提案文/見積/SOW/請求/変更管理)
- Git/pytest/CIで“壊れない納品”を作る品質運用
副業が続かない“3つの壁”と突破口
壁1|何を売るかが曖昧:スキルの羅列だけだと、顧客の課題→納品イメージが伝わりません。
壁2|単価が上がらない:毎回作り捨てだと見積根拠が弱く、相場負けします。
壁3|炎上・赤字:要件定義が甘く、追加依頼や手戻りで時間が溶けます。
先に“型”を作れば解決します
-
商品化:Excel自動化/可視化レポ/軽量スクレイピング
-
営業テンプレ:提案文・見積・ヒアリング票(SOW)
-
品質運用:Git/pytest/CI(再現性と検収の安心)
ふみとの現場メモ
最初の3件はExcel定例レポの自動化で受注。
2〜4時間の試作と、工程×時間×単価の分解見積で一気に成約率UP。
Gitとpytestで「壊れない」を見せると継続契約に繋がりやすい。
90日ロードマップ(週10時間×12週間)
Day1–30:商品化+見本作成
狙い:最短で3商品をカタログ化し、デモを用意。GitHubに公開して「見せて選ばれる」状態を作ります。
- 商品A|Excel業務の自動化:CSV→整形→Excel→PDF→メール送信(社内想定)
- 商品B|可視化レポート:月次KPIダッシュボード(折れ線/棒/100%積み上げ+注釈)
- 商品C|軽量スクレイピング:規約順守の価格/在庫集計(合法範囲のみ)
成果物:デモ3本(READMEに目的/使い方/納品範囲)。
テンプレ条件:make all で再現、pytest -q が通る、PDF雛形付き
Day31–60:営業テンプレ+初受注
- 提案文テンプレで10件提案
- 要件ヒアリング票で範囲を固定(SOW)
- 2〜4h試作 → 見積 → 合意 → 納品
KPI:提案10→商談率30%→受注2〜3件。
Day61–90:単価UP×リピート化
- 改善提案(自動更新/週次レポ)で継続契約へ
- テンプレ化:共通モジュール/CI/READMEを部品化
KPI:継続2件、月売上3〜10万円(単発+保守合算)。
稼げる“納品の型”ベスト6(工数/価格の目安)
価格は相場例。難易度・納期・秘匿で調整してください。
- Excel集計の自動化(2〜6h|1.5〜4万円)
- CSV→集計→Excelテンプレ→PDF→メール送信(Gmail APIやSMTP)
- 付加価値:エラーログと再実行ボタンで“壊れない”を保証
- 月次KPIレポート(4〜12h|3〜8万円)
- 売上/客数/構成比のダッシュボード(PNG/PDF)+注釈+打ち手提案
- 在庫・価格の軽量スクレイピング(3〜10h|3〜10万円)
- 法的・規約を厳守。robots.txt/利用規約/API優先
- アンケート集計+可視化(4〜10h|3〜8万円)
- CSV→クリーニング→クロス集計→グラフ3枚+要点サマリ
- 簡易需要予測(売上・来店)(6〜16h|5〜15万円)
- 季節/曜日/移動平均→MAEで評価、閾値運用の提案付き
- 既存レポートの高速化・省力化(2〜8h|2〜6万円)
- 手作業加工を
pandasに置換し、1/5時間で回るように
- 手作業加工を
コピペ可:納品の骨組み(Excel自動化の例)
初学者向け解説付き。この例では、CSVの売上データを月単位に集計しExcelへ出力します。
さらに、Makefileで「一連実行」を自動化し、pytestで「壊れていないか」を最小限確認します。
1) メインスクリプト sales_monthly_report.py
import argparse
from pathlib import Path
import pandas as pd
def main():
# 1) 引数(入力CSVの場所と出力先)
p = argparse.ArgumentParser()
p.add_argument("--input", required=True, help="入力CSVのパス(date,sales列を想定)")
p.add_argument("--out", default="reports", help="出力フォルダ(既定: reports)")
args = p.parse_args()
# 2) 出力フォルダ作成
out = Path(args.out)
out.mkdir(parents=True, exist_ok=True)
# 3) データ読み込み(dateを日時型に)
df = pd.read_csv(args.input, parse_dates=["date"]) # 例: 2025-01-15, 1200
# 4) 月(Year-Month)列を追加
df["ym"] = df["date"].dt.to_period("M").astype(str) # 例: 2025-01
# 5) 月単位に合計
monthly = df.groupby("ym", as_index=False)["sales"].sum()
# 6) Excelへ保存
out_file = out / "monthly.xlsx"
monthly.to_excel(out_file, index=False)
print(f"OK: {out_file}")
if __name__ == "__main__":
main()コードの意図(要点)
argparse:入力と出力の場所をコマンドラインから指定可能にして、再現性を高めます。parse_dates=["date"]:CSVのdate列を日付型として読み込み、月集計を正しく行えます。to_period("M"):日付から**年月(YYYY-MM)**だけを抽出し、集計キーにします。groupby:月ごとの売上合計を作成。to_excel:Excel納品にそのまま使える形で保存。
2) Makefile(一連実行の型)
狙い:make all でセットアップ→処理→エクスポートまでワンコマンドで実行可能に。
検収や引き継ぎがスムーズになります。
.PHONY: all init run export test
all: init run export
init:
python -m pip install -r requirements.txt
run:
python sales_monthly_report.py --input data/sales.csv --out reports
export:
python scripts/export_pdf.py # Excel→PDF化などの後処理を想定
test:
pytest -q3) 最小テスト tests/test_dummy.py
狙い:壊れていないことを数字で担保。小さくてもテストがあると、修正時の安心感が段違いです。
import pandas as pd
def test_sum_sales():
df = pd.DataFrame({
"date": pd.to_datetime(["2025-01-01", "2025-01-15"]),
"sales": [100, 200],
})
assert df["sales"].sum() == 300営業テンプレ集(提案文/ヒアリング/見積/SOW/変更管理/請求)
1) 提案文(コピペ可)
はじめまして。〇〇(Python/データ可視化)を担当する◯◯と申します。
【提案】
・CSV→Excel/PDF→メールまで自動化(デモ:https://◯◯)
・月次KPIダッシュボード(PNG/PDF納品)
【体制と品質】
・Git/pytest/Makefileで再現性を担保/納品後1週間の無償修正
【概算】
・初期3.5万円〜(要件確定後に確定見積)
よろしければ10分の要件ヒアリングをご用意します。よろしくお願いいたします。2) 要件ヒアリング票
目的/KPI:
入力データ:形式/容量/更新頻度:
出力:Excel/PDF/メール/ダッシュボード:
納期/予算/セキュリティ:
合意外の追加対応範囲(有償/無償の基準):3) 見積テンプレ
| 工程 | 時間(h) | 単価(円/h) | 小計 |
|---|---|---|---|
| 要件定義 | 2 | 4,000 | 8,000 |
| データ整形 | 3 | 4,000 | 12,000 |
| 可視化/出力 | 3 | 4,000 | 12,000 |
| テスト/ドキュメント | 2 | 4,000 | 8,000 |
| 計 | 10 | 40,000 |
4) SOW(作業範囲定義)
・入力CSV2種、出力はExcel1点+PDF1点、メール送信(文面固定)
・修正は納品後1週間以内×2回まで(軽微な不具合に限る)
・仕様追加(指標/図の追加・データ構造変更など)は別見積5) 変更管理(差分契約)
・変更依頼はGoogle Docsで赤入れ→差分見積
・合意後に着手、納期は+2営業日6) 請求書テンプレ
・着手金30%/検収後70%(小規模は後払いのみも可)
・支払:当月末締め翌月末払い価格表(目安)とアップセル導線
単価の起点:時給3,500〜5,000円(実績/レビュー後は6,000〜8,000円)。
値上げの根拠:①納品スピード(再現性)②品質運用(テスト/CI)③意思決定支援(打ち手提案)。
アップセル:単発→月次保守(5,000〜20,000円/月)、週次レポ、運用教育(1h/5,000〜)。
KPIの回し方(毎週15分)
- トラッキング:提案件数/商談率/受注率/平均単価/稼働時間/月売上
- 基準:提案10/週、商談30%、受注20%、平均単価4万円、稼働月20h → 月売上8万円
リスクと対策
- 法務:スクレイピングは規約/API最優先。保存・再配布・機密に注意。
- セキュリティ:鍵やパスワードは環境変数/Secretsで管理。共有禁止。
- 炎上防止:SOWと変更管理を先に合意。チャットの要点は文章で残す。
失注あるある7選(回避ガイド)
- 見本なし提案 → デモURL必須。
- 要件を聞かない → ヒアリング票をテンプレ化。
- “できます”だけ → 納品範囲と品質保証を明記。
- 見積が丸め → 工程×時間×単価の分解。
- 納期遅延 → 中間納品(試作)を48h以内に。
- 修正無限 → 回数/期間を先に合意。
- 感情論 → 数字(KPI/時間/単価)で会話。
スクール選びのコツ(伴走レビュー×質問初動)
初受注までを短縮したいなら、次の2点を重視:
- 伴走レビュー:業務を再現した課題/具体レビュー/Git運用の相談のしやすさ
- 質問初動:返信の速さ/時間帯の柔軟性(夜間・休日)
TechAcademy データサイエンスコース(受講料:174,600円~ ※更に割引あり)
Tech Academy:質問初動の速さ×時間帯の柔軟性。短時間運用で継続に強い。

株式会社キカガク AI人材長期育成コース(受講料:237,600円~)
株式会社キカガク:業務再現型の課題と具体レビュー。Git/GitHub運用まで相談しやすい。

読者タイプ別ルート(3パターン)
- 社会人(転職×副業併用):週10hを副業6h/転職4hに配分。Git/pytest/CIで面接にも刺さる証跡化。
- 副業特化:商品A/B/Cから1つに絞って深掘り→テンプレ化→単価UP。
- 主婦/夫(在宅):非同期SLAとアーカイブが強いスクール+家族合意メモで時間を固定。
ACTIONS:今日やること(30分)
- 商品カタログを決めてデモ3本の見出しを作る。
- 提案文テンプレを自分用に修正して3件投げる。
- 要件ヒアリング票で実際に1件聞いてみる。
- GitHubに雛形をpush(README/Makefile/tests)。
【学習/稼働期間】2025/10/01〜2026/01/15(12週間)
【固定スロット】
- 朝活 6:00-6:30(月〜金)
- 夜活 22:00-23:00(火・金・日)
【約束】
- 緊急時は即中断OK、翌日振替
- 週1で進捗共有(15分)この記事から次に読むべきもの(内部リンク)
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